2012年10月22日

夜の国のクーパー

クーパー.jpg

「夜の国のクーパー」伊坂幸太郎

面白かった。
最近あえて昔と作風を変えている印象の伊坂さん。彼の小説で久々に爽快な気持ちになった気がする。
ラストの展開にはまんまとやられてニヤリとしてしまった。

猫と鼠と人間と戦争の物語。童話にも似た感触のファンタジー。
繰り返し言われるのは「すべての物事をただ信じるな」ということ。
まずはそれを疑い、自分で考えろということ。

よく言われることではあるけれど、人間は疑うことをしなさすぎる。
とはいえ他人やテレビの言うことをいちいち「嘘ではないか?」と疑いながら生きるのはしんどい。
それに悲しい。

確かに誰かの考えを鵜呑みにせず、自分の頭で考えることは大事やと思う。
でも登場人物の「弦」のように、いっそのこと丸ごと信じてしまえる方がよっぽど強いんやないかな。
最近はそう思うようになった。変わったなおれ。


posted by しもみだい at 01:51| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
信じるってのは、自分の価値観にあてはまった対象が、自分の思うそのあり方と相違ないって確信する、していくことじゃなくて、
そのあり方や姿がどうであれ、対象の存在そのものにオールオッケーが出せることやと、わたしはおもうです。卒論でそんなこと書いたわ。
その本読んじょらんけど、まるごと信じるってのはすごいよね。
Posted by 春奈 at 2012年11月03日 00:42
>春奈
うん「自分の思うそのあり方と相違ないって確信する」のはどうしても独りよがりの域を越えられんよね。平行線のサーチライトやね。

オールオッケーとまではいかんでも、「信頼」ができる相手がいればそれは幸せなことやと思います。

とかなんとか言ってないで、丸ごと信じてみる勇気も今後磨いていきます・・・。
Posted by だい at 2012年11月07日 22:53
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